バレンタインって不要じゃね?

バレンタインって不要じゃね?

金に目のくらんだ大人の企みに気づいた若い子

「バレンタインとは本命チョコを渡す日」

そう答えたのは40代女性で52%。対して10代女子では14.4%。

日経MJによると、10代女子の間では、もはや本命チョコを渡す日ではないというのです。

ある女子高生は「バレンタインにチョコをあげて告白した人なんて見たことない。その日に告白したからってうまくいくわけじゃないのに意味がわからない」ともっともな意見。

4割もの10代男子も「バレンタインは特別な日ではない」と答えています。

「タイミングは自分で考えないと」(22歳・女子大学生)という意見の通り、『イベントに踊らされて頑張るという発想はない』わけです。

これは、今の20代後半から30代前半ぐらいの比較的若い世代にも、思い当たる節があったでしょう。

「なんで女子が男子に告白しなければいけない日なのか」
「なんで男子が値のはったお返しをしなければいけないのか」

うすうす感づいていることではありました。

「消費を押しつけられている感」もありますし、「意義が見えない」という点も見逃せません。

なによりも、(特に男子は他の恋愛イベントと相まって)「高額出費への脅迫観念に疲れた」という側面もあるのではないでしょうか。

「意味のわからないイベントでの出費を大人に押しつけられている」…そんな感覚でしょう。

そしていよいよ10代の子達は、これらの感覚をストレートに行動へ反映させはじめたのです。

若者は恋愛に対して淡白なのではない

同紙の調査では、クリスマスやハロウィンについても設問がありましたが、答えは同様でした。

「(クリスマスに高いホテルをとってディナーをする風習は)そこまでやらなくても、別にフツーでいい。恋人は飾りじゃないし、自分が楽しくいられることが大事」(17歳・女子高生)、「一部の人が盛り上がっているだけ」(19歳・男子学生)などと冷めた目が多数で、『自分には関係がない』ムードで溢れているのです。

必死に一大消費イベントを作ろうとしている大人の皆さん、そろそろ目を覚ました方がいいです。

そのビジネス論理は、今の若い人には通じません。

「この日はこうしろ!」という商戦そのものが「もう古い」と言っても過言ではないでしょう。

なお、これは商戦を仕掛けている大人の側の問題であって、若者の問題ではありません。

その点を間違える人が多く出てくるのですが、若い人の消費動向を「恋愛に対して淡白だから」という理由で語りがちです。

ですが実際は、「大人の企みに気づいて冷めているだけ」なのです。

価値観やライフスタイルを押しつけて、それで消費が伸びないと若者が悪いという論理…。

客観的に見て見苦しいと言えるでしょう。

若者の車離れを例にとるのなら、「車社会じゃない人にとって車はいりません。ステータスにもなりません。価値観やライフスタイルを押し付けるな!」…こんな感じだと思います。

恋愛商戦は無用の産物

話をバレンタインデーに戻すと、先の感覚を反映して「彼氏や意中の人にチョコを渡す日」から「友達や家族にチョコを渡す日」に変化しています。

そして、普通に考えれば、自分なりにアレンジして楽しんでいる現状も一巡すると、イベントそのものが廃れていくのではないかと容易に想像できます。

「私が子供の頃はね、友達にチョコを渡す日があったんだよ」
「へぇ〜。なんで?」
「さぁ。今となってはよくわからないよ」

今の女子高生も、こんな孫との会話をする日が来るかもしれません。

個人的には、一大消費イベントを仕掛けるのは諦めた方が良いのではないかと思います。

小さな商機を見出すことは可能でも、商戦を仕掛けるのはもう難しいでしょう。

なぜならば、今の消費者は自分の気持ちに率直だからです。

『成熟した消費者に、もう統一スローガンは響かない』

日経MJは、記事の最後でそう結んでいます。

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